赤
ADDICTION 064 Chinoiserie
赤
紅
緋
朱、。
小さい頃、私は赤が好きではありませんでした。
わたしが小学生の頃
今のようにピンクや水色のようなカラフルなランドセルは主流ではなく、ランドセルの色の相場は男の子は黒、女の子は赤と決まっていました。
そのことが、当時、子供ながらに、何となく、性を区別している感じがして、赤が嫌いになってしまったんだと思います。
本当は嫌だったけど6年間コムサの赤のランドセルを背負い続けました。
天邪鬼な性格だったので、ランドセル以外の服や文房具は、赤やピンクは選ばず、意識的に青や黒を選ぶようにしていました。
小学校のときナルミヤという子供服のブランドがクラスで流行っていたのですが、その中でも私は、青を基調とした服がメインのポンポネット1択でした。(エンジェルブルーも青がメインだったけど少しリア充感が強かった気がする)
そんな私が赤を好きになったのは、大学2年の冬。
ルミネ新宿のBshopに売っていたSCOTTISH TRADITIONの赤いマフラーに心を奪われました。
そのマフラーは赤と青と緑が4:4:2くらいの割合のタータンチェック柄でした。
素材はウールだったのですが、とっても綺麗に赤色が出ていて赤嫌いなど忘れて試着、購入に至りました。
この時、私は赤のことを、性別を分ける記号などではなく、きちんと一つの色として見ることができたと感じました。
私は赤が嫌いではありませんでした。
今まで勝手に、色の持つ記号に不快感を示していたのでした。
そんな素敵なマフラーですが、先月初詣に行った時に失くしてしまいました。
嗚呼、どこに行ってしまったの。